人間の皮下組織の下、筋肉などの内部には至る所に細かい血管が走っています。人や物にぶつかることによりこの血管が切れて内出血を起こし、青あざができるのです。強くぶつけたときは出血量が多くなるため、「血腫」ができ、患部が腫れたり強く痛んだりします。ぶつけた箇所によっては、骨折や臓器の損傷を合併することもあります。
●REST(安静にする)
患部を動かさず、安静を保ちます。
●ICE/ICING(冷やす)
打撲の場合には、患部を冷やして出血を抑えます。氷を使って冷やすのが最も効果的です。
●COMPRESSION(圧迫する)
包帯などで患部を圧迫し、出血・腫れを抑えます。手順としては、タオルを患部に当て、その上にアイスバッグなどを載せ、さらに包帯を巻いて圧迫します。これで、患部を冷やしつつ圧迫することが可能です。
●ELEVATION(患部を高く上げる)
患部を心臓よりも高い位置に上げます。これには出血を抑える目的があります。
身近なけがだからこそ、「打撲かな?」と思っても放置してしまいがちなのではないでしょうか。まずはできるだけ安静にして冷やす、といった応急処置を行うようにしてくださいね。きちんと処置したにも関わらず、腫れや痛みが続く場合や、患部が曲げられない場合は骨折の可能性もあります。