一般的に、テニスのバックハンドストロークで発生する上腕骨外側上顆炎による外側型の疼痛性運動障害をテニス肘と総称しますが、テニスのストロークで発生するスポーツ障害としてフォアハンドストロークにより上腕骨内側上顆炎を発生する内側型の障害もあります。
●テニス肘とはどんな症状?
原因は使い過ぎであり、ラケット操作性の低い初心者やラケットを支える筋力の弱い40〜50歳の女性に好発します。この障害は、ゴルフやバドミントンなど他のスポーツ障害として、他にも手をよく使う作業をする者にも多発します。
ここで気をつけておきたいのは、テニス肘が生じるのは、テニスをしている人やラケットをつかった競技をする人だけではないということです。心当たりがないのにいきなり疾患を告げられ、驚きを隠せない患者さんも多数いらっしゃいます。
例えば、デスクワークなどパソコンのキーボードを長い時間打ち込んだり、重い荷物を繰り返し持ち運んだりする人などに発症する場合があります。育児などで乳幼児を抱き抱える親御さんにもみられます。また、料理でフライパンを振るといった動作などもテニス肘の原因になります。年齢を重ねて肘まわりの筋力や腱などが低下している人は、ちょっとの負担が肘にかかっただけでもテニス肘が発症するケースがあります。
●テニスかどうかの診断は?
簡単に行える疼痛を誘発する試験で診断します。
以下の3つの検査が一般に用いられています。
いずれの検査でも肘外側から前腕にかけての痛みが誘発されたら、テニス肘と診断します。
1. Thomsenテスト
検者は手首(手関節)を曲げるようにして、患者さんには肘を伸ばしたまま検者の力に抵抗して手首(手関節)を伸ばしてもらう。
2. Chairテスト
患者さんに肘を伸ばしたまま手で椅子を持ち上げてもらう。
3. 中指伸展テスト
検者が中指を上から押さえるのに抵抗して、患者さんに肘を伸ばしたまま中指を伸ばしてもらう。
●テニス肘を予防するには?
テニス肘の予防には、手を使い過ぎないということが一番ですが、以下のようなケアをしっかり行うと、発症予防や症状の改善に効果的です。日頃からこまめに行うように心がけましょう。
①肩や腕のストレッチ
ストレッチはテニス肘の予防だけでなく、痛みの緩和にも効果があります。
「肘をピンと伸ばした状態で手首を曲げ、30秒間静止した後リラックス」というストレッチを数回繰り返すと良いでしょう。腕全体や手首をゆっくり回すだけでも効果があります。
②筋力トレーニング
症状が長引き、慢性化したテニス肘は、筋力を強化するためのトレーニングが有効です。
軽めのダンベルやチューブを使い、手首の関節の曲げ伸ばし運動を行います。ただし、痛みや熱感などのある時は、症状が悪化する恐れがあるため、行うのは止めましょう。
③サポーターまたはテーピング(肘、手首)
肘や手首にかかる衝撃を吸収することができるサポーター(テーピング)は、日常生活で発症したテニス肘にも効果がありますが、特にテニスなどのスポーツが原因で発症したテニス肘には有効です。幅が広いタイプと狭いタイプがありどちらも市販されているので、使いやすいものを試してみると良いでしょう。
④アイシング(冷却)または患部のあたため
痛みが出始めた急性期は、熱を持っている状態なので、氷などで患部を冷やすと痛みが和らぎます。ただし、痛みが数ヶ月に及び、慢性化してしまった場合にはアイシングは逆効果。温めることで痛みが軽くなるので、お風呂で温めるのもおススメです。
●最後に
当院ではテニス肘になった際、リハビリテーションや、再発予防としての筋力アップと柔軟性の改善、自己治癒力を促進させる鍼灸治療などを行うことにより、再発しない身体づくりをしていきます。
怪我を放置してしまうと症状が悪化する可能性があります。悪化する前の早めの治療が早く痛みをなくす行動に繋がっていきます。違和感を感じたり運動をしている中で痛みを感じたら是非当院にご相談ください!!
この他にも様々な症状を取り扱っていますので身体のことで気になる症状はお気軽にご相談くださいね!
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