シンスプリント
皆さんこんにちは こころ整骨院 石橋院です!
今回は「シンスプリント」についてお話していきます。
◯シンスプリントとは?
正式名称を【脛骨疲労性骨膜炎】と言い反復するような 長い距離を走ったりジャンプをしたりすることで、すねの骨に付着している骨膜がふくらはぎやすねの筋肉に引っ張られるといった過度な負担がかかることですねの内側に起こる炎症です。

シーズン始めの選手や練習量が増える中高生で特に新入生(新人選手)の方、急に激しい運動をし始めた成人の方によく見られるのが特徴です。
スポーツを始めたばかりの人や練習量が急激に増える中高生によく見られることから「新人病」とも呼ばれ、起こりやすい競技としては陸上競技やサッカー、バスケ、チアリーディングなどの走る・跳ぶことが多い競技に見られます。
そして前方型と後方型があり、特に後方型が多い傾向にあります。
では何故起こるのでしょうか?様々ある原因をいくつかご紹介させていただきます!
◯原因
・コンクリート等硬い所や不安定なデコボコした所で練習している
・シューズにクッション性が無い、硬い等合わない靴を履いている
・スポーツなどでずっと使い続けることによるオーバーユース
・練習量が過剰すぎる
・骨格の異常(扁平足・回内足)によってすねの骨と骨膜に過度な負担がかかっている
・足腰の筋力低下
・足の筋肉、下半身の関節の柔軟性の低下
・筋肉量のバランスが悪い
・急劇に体重が増加した
などが挙げられます。
練習する環境や靴の選び方、練習量も気をつけないといけないのですが、もっと重要なのが「身体」です。
体重や骨格の歪み、関節や筋肉の柔軟性、筋肉量といった要素に原因があることで起こりやすくなってきます。本来であれば地面からの衝撃を和らげてくれるはずの足のアーチが下がってしまい扁平足となることで地面の衝撃が直接かかってしまったり、足を着いた時内側の方に倒れてしまっている(回内足)影響ですねの骨がねじれ、動かすたびに筋肉や骨膜に過度に引き伸ばされながら伸びる力がかかることで負担となってしまいます。他に過度な練習量に耐えるための筋肉量が不足していたり、筋肉量はあっても左右差があり足に負担がかかりやすい使い方をしてしまっていたり柔軟性が低く骨膜を過度に引っ張ってしまっている、といったことが原因となってきます。
運動をするための足周りの筋肉や骨格の不具合を放置したまま過度に走ったりすることで足関節や膝関節、周囲の筋肉に負担がかかってしまい痛みが出てきてしまいます。

前方型と後方型の原因についてもお話します。前方型は蹴りだす時に痛みやすく、走る競技で足関節の底背屈を繰り返すことにより足関節を上げる筋肉、前脛骨筋を過剰に使いすぎることで起こり、後方型は着地時や踏み込む時に痛みやすく、扁平足や回内足などの骨格のゆがみを放置したまま過度な練習をすることによって引き起こされ、後方型の方が難治性となります。
最初のうちは練習後痛みが現れても安静にしていることで痛みが和らいだりすることがありますが徐々に階段の昇降といった日常生活でも痛みが出てきたり、安静にしていてもずっと痛むようになってしまいます。痛むまま休まず無理に運動を続けてしまうと重症化して歩けなくなったり疲労骨折となり、更に痛みが増す上治るまでの期間が延びてしまうので早めに対策、治療をおこなうことが肝心です。その対策や治療というのが…
◯対策・治療
・急性期はアイシングを行う
・症状の悪化・慢性化を防ぐために練習量を下げる
・負担がかかって硬くなってしまっている周辺の筋肉をゆるめる
・ストレッチや筋力トレーニングを行う
・骨格の異常を矯正する
といったことで改善を行なっていきます。
急性期にはアイシングを行いながら炎症と痛みをまず抑えていきます。その後痛みが起こってしまっている原因を減らすことで足への負担を減らしていき、炎症がおさまり始めたら足底やふくらはぎ、すねの筋力を増やしたりストレッチで柔軟性を高めていきます。
炎症が酷い場合やしっかり筋肉を緩めていくために鍼灸治療を用いることで治療効果を高めたり、症状の軽善や繰り返し起こらないようにするために骨盤矯正やアクチベーターという器具を用いて姿勢や骨格の視点から更に治療を行なっていきます。
この他にも再発予防として継続して筋力アップと柔軟性の改善、特にふくらはぎと足の裏の柔軟性の向上、筋肉量の左右差・バランスを整えることで再発しないような身体づくりをしていきましょう!
上記に書かせていただいた通り放置して練習を続けてしまうと疲労骨折になる可能性がありますので、悪化する前の早めの治療が早く痛みをなくす行動に繋がっていきますので違和感を感じたり練習をしている中で痛みを感じたら是非当院にご相談ください!!
この他にも様々な症状を取り扱っていますので身体のことで気になる症状はお気軽にご相談くださいね!